私なんて、って思ってる人に知ってもらいたい「性格の違い」

COLUMN

秘密主義の彼女

同じ職場で働いている女性が、今日で最後の出勤日だった。
あまり人と関わらず、職場の飲み会に来ることもなかった彼女。年齢も、家族構成も秘密主義らしく、仕事とプライベートはきっちり分けたい人なのね、と思っていた。仕事は責任を持って終わらせる、誠実な人だ。

最後の仕事を終えた彼女と、たまたま駅まで一緒に。

「これから就職活動するの?」
「はい、でも私面接が苦手で。」
「今、売り手市場だし、○○さんならすぐ見つかるよ。」
「でも私こんなだし」

!?

話を聞くと、コミュニケーションが苦手な彼女は、面接で慌ててしまって、失敗した経験があるのだとか。

「◯◯さん、聞かれたことにはちゃんと答えたいんじゃない?答えること決めてから話したい?」
「はい!そうなんですよ」
「想定外の質問くると、テンパっちゃう?」
「なんでわかるんですか!?!?」

嗚呼・・・。

コミュニケーションスタイルが違うだけ

素早く反応できない、というより素早く反応したくない。それは能力ではなく性格からくるコミュニケーションのスタイルの違いに過ぎない。
ちゃんと考えてから答えたい、ただそういう性格なんだ。
仕事をする上で、人とのコミュニケーションにおいては、とにかく素早く反応することが求められる風潮があるのは事実。彼女の場合、言葉に詰まったり、慌てて答えることを繰り返すうちに、「私なんて」って思ってしまうようになったのかもしれない。
「ちゃんと考えてから答えたい」の見本のような人が朝ドラに出ている。「べっぴんさん」のヒロイン、坂東すみれがそう。
最初の頃にでてきたこのシーン、覚えてるだろうか。新しいワンピースを誂えてもらって、素早く父親に反応した姉のユリとは対照的に、感想を求められ、「なんかな・・・なんかな・・・」となかなか言葉がでないすみれを父親が一喝する。「お前は何がいいたいんじゃ!」
すみれは、自分のために誂えられた素敵なワンピースに感動したことを、どう言葉にするか一生懸命に考えていたのである。

自分の持ち味に気付くことから。

心の中で、何が起こっているのか。そのことに配慮できる人が増えたらとても優しい社会になるのにと思う。
さっきの彼女の話に戻る。私は彼女に、

・面接で焦ってしまっても、意外と他人にはその焦りはわからないから大丈夫。
・ちょっと考えてもいいですか、と一言置いてから、じっくり考えてみたら。
・あなたは責任感が強く、着実な仕事をする人だからもっと自信持って!

と、伝えた。
彼女は最後に、見たことない笑顔を見せてくれた。逆に私は少し泣きそうだった。こんなに近くに、長い間自分に自信を持てずに仕事をしている人がいたのだ。
性格は能力ではなく持ち味だ。自分の持ち味に気づくことができるなら、もっともっと自分に自信が持てるようになるはず。人の評価など気にせず、自分自身の「いいなあ」「素敵だなあ」ってところを探してみて。あなたの存在価値を決められるのは、あなたしかいないのだから。

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